所在地    栃木県河内郡河内町白沢1901

電話     028−673−2350

FAX    028−673−2158

杜氏   井上 裕史 

主な使用米  山田錦、美山錦、五百万石

使用水    鬼怒川伏流水

『大切に手をかけて作り出したモノだから、丁寧に消費者の手に渡ってほしい…』 これが地酒職人の一番の願いです。 地酒商店街の3人で共同メールマガジンの 創刊号を発行した後に私の所へ1通のメールがありました。 これが私と澤姫の蔵元井上清吉商店の最初の出会いでした。 そのメールは、井上清吉商店の若き後継者、井上裕史さんからの酒造りにかける思いがひしひしと伝わってくるメッセージでした。 それから数回のメールのやりとりをして、私は2月の初旬、小雪の降る日に蔵を見に行きました。

澤姫・井上清吉商店は、宇都宮の近郊白沢にあります。地名に沢が着くように 昔から水が豊富なところで鬼怒川の伏流水が酒造りに最適な仕込み水を与えてくれ、 軟水のこの水が、酒名「澤姫」通りの香り高く柔らかいお酒を造っています。 明治元年の創業以来、4代目の現社長から後継者の裕史さんと酒造りにかける情熱により 伝統を受け継ぎ、旨い地酒を造りために心血を注いでいる酒蔵です。試験室に飾られた沢山の受賞歴が、この蔵の力をものがったっています。 栃木県には現在40数蔵の造り酒屋がありますが、有名な蔵はあまりありません。 昔から、栃木では、その大半が地元で飲まれると言う特徴があるため、旨い酒があっても なかなか外には知られていません。そういう点では、隠れた銘酒の宝庫ではないかと思います。 近年、熱心な「のんべ」の方が多くなり、私が訪れたこの日も、遠く山形の居酒屋の方が、 電話で蔵見学の予約を入れていました。(1週間前に予約すれば、見学出来ます)

最初に試験室に行き、澤姫の大吟醸、純米吟醸、純米酒の試飲をさせてもらいました。 個々のお酒の印象ではないのですが、どの酒も大変すばらしい香りが特徴で、 気品のある味わいがしました。澤姫の名に違わずきれいでほっそりとした地酒です。 社長さんの話によると、香りはそれだけが出過ぎると一口目はうまいが飲むほどに 飽きがくる、あくまで味わいとの調和をとらないといけない、その辺の感どころが難しい と言っていました。また、原料も最高のものを使わなければ良い酒は出来ないと、杜氏の小田中さんと共に 米、仕込み水、酵母の吟味に熱心に取り組んでいます。

杜氏の小田中さんは、この蔵に来て20年以上、吟醸造りには定評がある岩手県の南部杜氏です。 この年輩の方には珍しく、機械類を扱うのが趣味で現在もデジタルビデオが趣味とのことで、 私が持参したデジタルカメラにも興味を示し、購入する気になったようです。 そのうちにホームページを開設する日も近いでしょう?古い伝統を守るだけでなく新しいものも取り入れる気風からか、県産酵母も早くから取り入れ、 デリシャスな味わいの地酒を生み出しました。この杜氏のもとで、後継者の裕史さんは修行中です。 次ページでは、この日、裕史さんの案内で見た作業のほんの一部分ですが紹介します。


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